団体概要

理事長あいさつ

理事長あいさつ

先週、ある方から嬉しい連絡がありました。社会復帰した彼女が、元気な声で私に近況を話してくれたのです。この瞬間のために、私たちは日々奮闘しています。彼女の前向きな姿勢に胸が熱くなりました。

彼女は病気で苦しんでいた時期があり、通院もままならない状況に追い込まれました。彼女が「誰にも相談できないし、助けてもらえない。辛いです」と私たちに連絡をくれたのをきっかけに、私たちは彼女を支えることを決めました。

彼女の話を聞きながら、私たちは一緒に解決策を考え、公的支援制度やアドバイスを提供して、彼女が社会復帰できるように支援してきました。そして、彼女の頑張りと、周りからのサポートもあって、彼女はついに社会復帰を果たしました。

まだまだ身体的には弱いところがあるかもしれませんが、彼女は自分自身の更なる努力と、周りからのサポートを得ながら、少しずつでも強くなっていくことを願っています。

社会復帰というと、病気以前の状態に戻ることを想像しがちですが、それぞれの人にとって、社会復帰という目標は異なります。一部の人には少しの支援が必要であり、長期にわたって支援が必要な人もいます。また、福祉制度を利用する必要がある人もいるかもしれません。しかし、すべての人に共通することは、社会復帰を目指しているということです。

相談内容の多くは、深刻な状況に直面している悲鳴のように聞こえます。その背後には、病気との闘いに苦しむ人々の切なる思いがあることでしょう。私たちも、その痛みを分かち合い、共感を込めた支援を惜しみません。

たとえば、「今年7月末に癌の転移が見つかり、抗癌剤治療中。当時は派遣で仕事をしていましたが、派遣先から契約解消されました。加入していた保険を解約して今現在、治療と生活をしていますが、残高も少なくなり、仕事を探していますが見つかりません。どうしたら良いのか分からず、ご連絡させて頂きました」という相談がありました。また、「急性骨髄性白血病と診断され、昨年12月初めまで入退院の治療をしておりました。夫は正社員ではなく、アルバイトなので、私の入院費は分割払いしている状態で、全て夫に負担がかかっています。私自身、パートでもいいので働きたいのです。」という相談もありました。

このような状況に直面して、誰もが不安な気持ちになるでしょう。しかし、社会復帰する機会は、必ずあります。焦る必要はありません。体調に合わせながら、どのような仕事が自分に合っているのか、一緒に考えていきましょう。

病気になったことが自分のせいだと、自責の念にかられることもあるかもしれません。しかし、そうではありません。自分自身を責めることは、やめてください。そしてあなたを支える人たちが周りにいることも、忘れないでください。私たちもその一人です。決してひとりではありません。社会とのつながりを大切にし、それぞれの社会復帰(就労)を目指して、一緒に歩んでいきましょう。

「あしたばの会」は、療養に長い期間を要するため仕事を辞めざるを得ない人々の声に耳を傾けたことがきっかけで誕生しました。しかしながら、活動をスタートしてから気づいたことは、この問題・課題の幅は大きく、広くそして奥が深いことでした。数多くの課題が浮かび上がり、その解決に向けた取り組みが必要であることを痛感しました。

私たちは、病気治療のために離職せざるを得ない人々が安心して治療・療養を行い、シッカリと復職・再就職ができるような社会を目指しています。この課題を解決するためには、まずは社会に働きかけ、認知してもらうことが大切です。そのためにも、多くの方々の協力が必要不可欠です。

病気をしても、その先に幸せな人生が待っていることがあることを、私たちは信じています。だからこそ、誰かが声をあげなければ社会は変わらないのです。私たちは、力を合わせてこの社会課題を解決し、病気を患っている人々が幸せな人生を送れるような、希望に満ちた社会を目指したいと強く思っています。

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佐々木 順一

特定非営利活動法人あしたばの会
理事長

佐々木 順一

あしたばの会を応援しています

社会福祉法人 調布市社会福祉協議会
市民活動支援センター
前センター長

髙木 直

あしたばの会を応援しています

「あしたばの会」の佐々木理事長から最初に相談を受けたのは、かれこれ3年前くらいだったと思います。
「病気から仕事を退職せざるをえなかった人の復職支援を進めたい」と伺った時には、現状の福祉の領域では、高齢者・障がい者・子ども(子育て)等の分野ではかなり手厚くなってきているかと思う中、元気な人=福祉の世話になっていない人が、病気になることで職を失い、回復後の復職に大きな壁があるということを改めて認識させていただきました。
このお話を伺って、調布市社会福祉協議会の中で繋げるべきところを考え、地域福祉コーディネーターや生活支援コーディネーター等を紹介するとともに、障がいをお持ちの方(主に精神障がい)の就労支援を行なっている部署にも橋渡しをさせていただきました。

それ以降も、「あしたばの会」は、自分たちでも地域のなかでのつながりを広げながら、復職を望む相談者の方々と向き合って地道に活動を展開されてきました。
その成果が多方面の目に留まったのか、厚労省の「重層的支援体制整備事業」推進手引きにあしたばの会の活動が紹介されたり、内閣府の地方創成SDGs官民連携プラットホームのメンバーに入ることとなったりと、自身の活動からさらなる展開へと発展しています。

疾病からの回復期の就労支援という相談者に寄り添った実践だけではなく、第二の柱として、制度の構築を手掛けるという新たなステージが始まろうとしています。

市民が、「制度の隙間の課題を感じ、自ら動いてその課題解決に動く」ことが求められています。このように地道な活動が行政機関を動かし、不足しているサービスの構築、制度の制定につながっていくのではないでしょうか?「あしたばの会」の活動がその具体例を示しているように思います。

健康が大事ということは当たり前ですが、病気になり、回復後もその人やその家族の人生があることは変わりないので、仕事につけることが当事者のモチベーションを高め「生きる力」につながっていると私は思います。

疾病の回復期にあり、不安を感じている方も多くいる中で、佐々木理事長をはじめとする「あしたばの会」の活動が手を差し伸べてくださることが、大きな救いになると思います。
まだまだ活動を展開していく途上です。多くの皆様のご協力が必要かと思います。 私も微力ながら応援していきたいと思います。

「あしたば」の由来

「あしたばの会」の名称は、セリ科の多年草「明日葉」に由来しています。明日葉は伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島および房総半島が原産の、高い栄養価と滋養強壮効果が注目されている健康野菜です。また「今日摘んでも明日には新しい芽が出る」といわれるほど成長が早く、とても生命力の強い植物としても知られています。あしたばの会の名称には、「病気を克服した方々が明日葉のように力強く社会に復帰していってほしい」という思いを込めています。

団体について

名称
特定非営利活動法人あしたばの会
役員
理事長   佐々木 順一
理事    平山 絢子
理事    菊地 祐一
理事    富山 寛之
理事    岩見 瞳
監事    加茂 勇治

相談役   島谷 二郎

(経歴)

東京海上日動システムズ株式会社 代表取締役専務
公益社団法人国民健康保険中央会 理事
特定非営利活動法人CeFIL 専務理事

事業所
〒182-0026
東京都調布市小島町1-12-22-101
(2023年4月1日に同302号室より移転)
設立
2020年10月
E-mail
info@npo-ashitaba.or.jp
電話番号
042-427-7789 (平日10:00~17:00)
※できるだけ多くのご相談をお受けするために、
 電話番号の通知をお願いしております。
公開情報
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問合せ先
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あしたばの会設立趣旨書(PDF)